ブースターパック発売ごとに区切って流行したデッキ・カードプールの変遷を記述する。
白の安定したサーチ能力に加えて、強力なバウンス能力を持つ《太陽の巫女 タマヨリヒメ》により、環境の中でも頭一つ抜けていた。
《幻獣神 オサキ》と《修復》を使い、エナゾーンとライフクロスの枚数増加を行う。
手札がなくなれば《THREE OUT》で補充、デッキがなくなればリフレッシュでキーカードをデッキに戻し、これを繰り返す。
当初は時間切れの際にライフクロスの枚数で勝敗を付けていたところも多く、時間切れによる勝利を狙っていた。
この時点では対抗策がほぼ無く、対戦相手のルリグが《幻獣神 オサキ》を出せるレベル4緑子になる前に勝ちきるのが最も有効だった。
カードゲーマー vol.16(2014年5月31日発売)付録のプロモカードである《ゼノ・マルチプル》を入れた多色デッキ。
緑は構築済みデッキが発売されるまでアタックフェイズに使えるアーツがなく、防御のアーツがなかった。
そこへバウンスとドローをできる《ゼノ・マルチプル》が登場し、エナゾーンへの干渉を得意とする緑にはその重いコストも苦ではなかった。
他にも赤で《ゼノ・マルチプル》を混ぜる多色デッキもあった。
前期の【太陽の巫女 タマヨリヒメ】に《先駆の大天使 アークゲイン》を加えたもの。
バウンスし天使シグニを3体並べれば、大半の対戦相手のアーツを無視してライフクロスのクラッシュが狙え、非常に強力であった。
当初は《ホワイト・ホープ》以外に《先駆の大天使 アークゲイン》を含む天使のシグニのアタックを防げるアーツはなく(後に《アンシエント・サプライズ》が登場)、各デッキにとって大きな脅威であった。
《幻獣 ベイア》と《四型緑姫》の登場により【セイリュベイア】が《先駆の大天使 アークゲイン》軸の【タマ】のメタとして登場してきた。
また、他のデッキでも「シグニゾーンが空でも壁を準備できる」ということで《アンシエント・サプライズ》でシグニをトラッシュから場に出すことができるように黒をタッチした物も出てきている。