selector battle with WIXOSS/アーカイブ

 スカイリンク/コムシードにより2015年3月から配信されていたiOS/Android用ゲームアプリ『selector battle with WIXOSS』のストーリーパートに関する記録。
 2016年4月25日に配信を終了するため、このページにストーリーの要旨を記録する。

チュートリアル

 主人公は、同級生の相馬梨々花に誘われて流行のTCG・WIXOSSを始める。
 WIXOSSに限らずTCG自体が全くの初心者だった主人公だが、その上達ぶりは梨々花に引っ張られて参加したカードショップ体験会で、店長の守田遼平から一目置かれるほどであった。

 ところが、その数日後に梨々花は突如として謎の失踪を遂げてしまう。
 呆然とする主人公は、体験会の参加特典だったティーチングデッキからルリグサクヤ紅羽アリスから1種類を選択)を引き当ててセレクターとなった際、ルリグに「梨々花にもう一度会いたい」という願いを託すのであった。

本編

 各章はエピソード1〜4で構成される。

第1章 その邂逅は必然

 ルリグを引き当ててセレクターとなり「梨々花にもう一度会いたい」と言う願いを託したもののこれから何をすれば良いか考えあぐねていた主人公は、ルリグクロエを引き当ててセレクターとなったばかりの狩野千尋に学校の屋上で対戦を申し込まれる。
 初戦を制した主人公に対して千尋は「2人で協力して校内のセレクターを全員倒さないか」と提案し、梨々花が失踪した件の手掛かりを求めるため利害が一致した主人公もこの提案を受け入れてコンビを結成した。

第2章 この探索は迷宮

 梨々花の手掛かりを追い求めて3年生の小山内杏子蓮沼美雪を紹介する。早速、美雪の所を訪ねた主人公と千尋に対し、既にセレクターとなっていた美雪は主人公に対戦を挑んで来るが、主人公に敗れた美雪は約束通り梨々花が失踪の前日に電話で美雪に対してルリグを引き当ててセレクターとなったこと、そして「もう行かなくちゃいけない」と言い残して電話を切ったことを教示した。

第3章 この代償は無常

 すっかりカードショップの常連客となった主人公と千尋は、店長の遼平から「妹の守田夏菜が自宅に引きこもって心配なので様子を見てやってくれないか」と頼まれる。
 守田家が入居するマンションへ行く途中で呼び止められた新条涼香とのフリー対戦を経てようやく目的地に到着すると、玄関の前で夏菜と誰かが言い争っていた。
 そこに割って入った主人公は、夏菜が口論していた相手でルリグパルテアを持つセレクターの雲上華代から、セレクターとなった夏菜を騙して3敗させた初心者狩りグループのメンバーではないかと疑われ、成り行きで対戦することになってしまう。
 主人公は辛くも勝利を収め、華代は主人公たちが初心者狩りグループと無関係であることを認めて非礼を詫びた。
 華代曰く、夏菜は心臓の疾患に苦しんでいる母親を治したいと言う願いを賭けてセレクターとなったが例のグループに騙されて3敗を喫してしまったため、その敵を討つべくグループのリーダーを追っているのだと言う。

第4章 この感情は復讐

 主人公と千尋は華代に引っ張られるがまま、初心者狩りグループのリーダー・矢島志津香を追うことになってしまう。
 夜の工事現場に姿を現した志津香は、貧困で荒んだ家庭環境から抜け出すため「大金が欲しい」と言う願いを賭けてセレクターとなり、他のセレクターと徒党を組んで初心者狩りを行っている不良少女で、夏菜は「WIXOSSプレイヤーの交流会」と称して誘わた先でグループの犠牲となった1人だった。しかし、志津香は持ち前の用心深さからこの時はルリグを持参しておらず「実力を試す」と称して主人公にフリー対戦を挑んで来る。
 主人公に敗れた志津香は「今度はセレクターとして戦いたい」と言い残してその場を去るが、華代は苦悩する親友のために何も出来なかった自らの無力を嘆いてその場でただ号泣するのみであった。

第5章 その願望は虚無

 主人公たちは昼休みに誰もいない理科室で共にセレクターの麻生貴美子天海小春が対戦している所に巻き込まれてしまうが、この対戦は教師の乱入でノーゲームとなった。
 そこへセレクターの気配を察知して駆け付けた縞田真由はフリー対戦で主人公に負けたことを根に持ち、下校後も主人公を執拗に追い回す。
 一方、WIXOSSの腕前は初心者同然で「志望校に合格したい」と言う願いを賭けてセレクターとなった小春は、主人公のプレイングに魅せられて仲間に加わりたいと申し出た。そこへ真由がルリグを持参して主人公に勝負を挑んで来るが、主人公との実力差は歴然で3敗目を喫し「読者モデルになりたい」と言う願いを断たれることになってしまう。
 そして、主人公と千尋は華代からセレクターが3敗した後の過酷な運命について聞かされるのであった。

第6章 この欲求は傲慢

 新しく仲間に加わった小春は早くセレクター同士でバトルをしたくて焦っている様子であったが、千尋は小春が初心者狩りグループに狙われるのではないかと警戒を募らせていた。
 案の定、志津香が率いる初心者狩りグループが小春を狙って来る。逃げ込んだ工事現場では以前に一度フリー対戦した新条涼香と再開するが、ルリグを引き当ててセレクターになったと言う涼香は「あと1勝すれば夢限少女になれる」と言い主人公に対戦を申し込んで来た。
 結果は主人公の勝利であったが、3敗してセレクターの資格を失った涼香は「老衰で死んだ飼い犬との再会」が自分の願いであったことを打ち明けてその場を立ち去る。

 そして主人公はそれまで無敗を誇っていた志津香に初めての黒星を付けるが、その様子を見ていた小春は「早く夢限少女になりたい」と言う感情を抑え切れなくなっていく。

第7章 その羨望は哀切

 小春は千尋たちの指導で少しずつWIXOSSの腕前を上達させて行くが、千尋はそれでも小春がセレクターとして戦うことに否定的な態度を崩そうとはしなかった。
 そんな折、主人公たちはカードショップで2人連れのセレクター──桑島潤子諸江ひとみに声を掛けられる。潤子は主人公に敗れても深刻になるでもなく「あはは、負けちゃった」と軽く受け止め、華代は潤子のそんな態度を「信じられない」と呆れる。

 そして遂に、小春は千尋の制止を振り切って単身でセレクターとして戦うことを決意する。
 小春がルリグに託した「志望校に合格したい」と言う願いは表向きのものだった。両親が成績優秀な姉ばかり贔屓にしていることに強いコンプレックスを抱いていた小春は、「姉を見返したい」という真意を抱いていたのである。

第8章 この友情は劇薬

 数日後、主人公たちは小春が潤子とひとみに誘われてバトルをしている所に遭遇する。
 奇しくも小春と同じく、両親から姉と比べられることにコンプレックスを抱いていた潤子だったが、勝負は小春の辛勝であった。
 その翌日、小春は主人公たちを屋上に呼び出し、セレクターとして対戦を申し込む。千尋は反対したが、華代は小春の意思の固さを感じ取って対戦を容認する。そして、主人公に敗れた小春は「後悔はしていない」と言って主人公たちの元を去って行った。

 中間試験が終わり、主人公たち3人は久々にカードショップへ集まるが、千尋は華代から「小春が学年1位を取った」ということを聞かされる。
 その帰り道、主人公たちは小春の母親が以前と一変して小春をべた褒めしている所に遭遇するが、千尋は目の前の小春が自分の知っている小春と雰囲気が違うことに、拭いがたい違和感を覚えていた。

第9章 その欲望は憎悪

 主人公たちは屋上で演劇部員の南方美春から申し込まれたフリー対戦に興じていたところ、美春を探しに来た部長の朝霧詩乃と知り合う。
 詩乃は部長にして演劇部では誰も太刀打ち出来ない演技力の持ち主で、次回公演の『桜の園』の主演も確実視されていた。美春から演劇部員の間でもWIXOSSが流行っていると聞かされた千尋は興味を持ち、主人公と華代を誘って部活動を見学しないかと提案する。
 主人公たちは通し稽古の見学で共に部員の円乗寺薫成宮真央と知り合うが、この2人の間には不穏な空気が漂っていた。特に華代は真央が何かよからぬことを考えているのではないかと警戒している様子だったので、千尋は「直に問い糺すべきだ」と言い、3人で真央を探すことになる。
 真央は薫と何か話し合っていたが、主人公たちに問い詰められても動揺すら見せず「顧問と相思相愛になりたい」と言う願いを賭けてセレクターとなった薫をけしかけ、対戦させる。

第10章 あの情熱は絶望

 千尋は主人公に敗れた薫を突き放すかのような真央の態度に激怒する。そして約束通り放課後に主人公たちと再開した真央はセレクターとして主人公と対戦するが、黒星を付けられたことを気に病むでもなく「ゲームで1回負けただけ」と言い「自分の願いも他人の願いもどうでもいい、ただ他人が願いに翻弄されて苦しむ所を見ていたい」と本音を口にした。
 その直前、演劇部には詩乃がスカウトされていたテレビドラマの新人女優オーディションで真央が主演に選ばれたとの一報が入っていた。真央にとっては主演女優のポストなどどうでも良く、ただ詩乃が絶望する所を見たいがための当てつけで応募したに過ぎないことは明らかだったが、詩乃のショックは相当なもので部活にも顔を出さなくなってしまった。
 絶望した詩乃は何かにすがり付くようにWIXOSSのパックからルリグを引き当ててセレクターとなり、街中で手当たり次第にバトルを挑んでいるらしいと言う噂を聞きつけた主人公たちは詩乃の足取りを追うのだが──。

第11章 この切望は偽り

 主人公たちは図書館でようやく詩乃を発見する。千尋は詩乃にセレクターをやめるよう説得を試みるが、詩乃を翻意させることは出来なかった。
 詩乃は千尋にセレクターとして対戦を挑み、ドラマのオーディション結果が発表された後に真央から「自分は夢限少女になった」と告げられたことを明らかにする。この対戦は図書館員が閉館時刻を知らせに来たことでノーゲームとなったが、その翌日に駅で呼び止められた篠田美佳から詩乃が「研究会」と称するセレクターの親睦団体に加わったことを聞かされ、その「研究会」の会場だと言う廃ビルへ足を踏み入れる。

第12章 この心は純真

 廃ビルを拠点に活動する「研究会」のメンバーは篠田美佳、新居明日香、会長の香取蘭菜と、その親友で新しく加入した詩乃の4人だった。
 明日香と美香を倒した主人公は会長の蘭菜と対峙するが、その場に居合わせた詩乃は「どうしてもセレクターになりたい」と言い、千尋を連れて隣室でバトルを始めてしまう。蘭菜を倒した主人公は華代と2人で隣室に駆け付ける。
 対戦は詩乃の優勢で進んでいたが、図書館の時と同様に通報を受けて見回りに来た警察官の介入でノーゲームとなった。
 主人公たち3人は詩乃を追って街中の小劇場にたどり付く。詩乃は舞台を眺めながら「自分にはもうこの道しか残されていない」と言って主人公に対戦を挑み、3敗目を喫してセレクターの資格を失ったことによって願いが反転し、失声症となってしまう。

第13章 この賛美は情熱

 千尋は詩乃の一件から気落ちしたままであったが、カードショップで思いがけずかつてセレクターだった涼夏と再開してフリー対戦をしている内に元気を取り戻した。
 そこに関西弁を話すルリグ紫音を引き当てたセレクターの櫻井綾子が現れる。綾子は本番に弱い性格で、セレクターとなってから一度もバトルをしていないと言い、紫音から「バトルの雰囲気に慣れさせて欲しい」と頼み込まれた主人公は綾子の弟子入りを引き受けてしまう。
 その翌日、カードショップに今度は2人連れのセレクター──岸本みのり間宮楓夏が現れる。綾子の親友だと言う楓夏は主人公に対し「綾子の願いは叶ってはいけない願いだ」と伝え、今すぐ綾子にバトルを教えるのをやめて欲しいと強い口調で警告する。
 その「叶ってはいけない願い」がどのような願いなのか楓夏は明言しなかったが、だからと言って放っておく訳にも行かず、主人公たちは3人で綾子の家を訪ねることにした。

第14章 その真実は猛毒

 綾子の家を訪ねた主人公たち3人は、綾子が父の再婚相手の美奈子に八つ当たりする光景に遭遇する。千尋は「図書館で待っている」と言う楓夏の伝言を綾子に伝えるが、綾子は明確な返答をしなかった。
 綾子の願いが継母に関わることではないかと言う疑念から、主人公たちは改めて楓夏に真実を問うことにする。主人公たちは楓夏が綾子との待ち合わせ場所に指定した図書館で楓夏の姿を探すが、その前にみのりが「今度はセレクターとして戦いたい」と言って立ちはだかった。

第15章 この焦燥は懇願

 みのりとのバトルを制し、なお図書館で楓夏を探す主人公たちは、セレクターの資格を失った桑島潤子と、セレクターの資格を保持しているがバトルからは距離を置くようになった諸江ひとみの2人と再会する。
 主人公たちの前に再び姿を現した楓夏は、綾子の願いが「美奈子の存在を眼前から消し去る」ことだと言い「どんな手段を使ってでも綾子が夢限少女になって願いを叶えるのを阻止したい」として協力を求められる。

第16章 その結末は残酷

 図書館を出た主人公たちは潤子とひとみから「会わせたい相手がいる」と言われ、レストランで朝霧詩乃と再会する。願いの反転により失声症となった詩乃は以前からの友人であったひとみの薦めで普通の1プレイヤーとしてWIXOSSをするようになり、再出発のため改めて主人公とフリー対戦をしたいと申し出た。対戦は前回と同様に主人公の勝利となったが、新たな友人たちに囲まれて楽しいひと時を過ごした詩乃の表情はとても晴れやかであった。
 その帰り道、主人公たちは工事現場で、綾子がセレクターの貴志藍子にバトルを持ちかけられている場面に出くわした。綾子と藍子のバトルはパトロール中の警察官が介入してノーゲームとなるが、近くの公園で綾子にバトルを求められた主人公はその挑戦を受けて立ち、綾子に勝利する。
 数日後、カードショップに楓夏が来店した。楓夏は「綾子が夢限少女になるのを阻止するには自分が夢限少女になるしかない」と言って主人公と対戦する。
 主人公に敗れた楓夏が失望する姿に、千尋は最悪の事態を懸念し、綾子のマンションへ急いで駆け付ける。
 上機嫌で玄関から出て来た綾子の様子を不審に思い、千尋と華代は彼女を問い詰めるが、綾子はもう隠す必要が無いとばかりに関西弁で「美奈子が交通事故に遭い意識不明の重体となった」ことをまくし立てる。
 華代は“ある可能性”を口にしかけるが、綾子はそれを制し、「うち、勘のええ奴は嫌いやねん」と言い残して雑踏の中へ消えて行った──。

第17章 あの微笑は夢幻

 綾子の継母が交通事故に遭った数日後、主人公たちはレストランで吉祥沙羅と名乗るセレクターに声を掛けられ、フリー対戦をすることになる。少し遅れてルリグシャノンを連れたセレクターの結城麗美が現れ、ある目的を果たすためセレクターとなってから無敗を誇る主人公に協力して欲しいと要請する。主人公に負けた沙羅は主人公が麗美たちのグループに加わることに反対するが、麗美は主人公のルリグがどれだけ勝ち続けてもシャノンと同様に夢限少女となる兆候の“進化”を見せる気配が無いことを察知し、その力が必要だと言って聞かなかった。
 翌日、主人公たちは3年生の小山内杏子、蓮沼美雪と再開する。2人は揃って「夢限少女になって願いを叶えた」と言うが、やはり華代は綾子の時と同様に自分が知っている2人とはまるで別人のように感じられることに違和感を覚えていた。その日の放課後、カードショップに麗美と敵対している弓矢神楽が主人公を訪ねて来る。

第18章 その戦いは悲壮

 麗美と神楽の2陣営から仲間になるようスカウトされた主人公は回答を保留していたが、ひとまず神楽が接触して来た事実を麗美に伝えることにした。待ち合わせ場所の公園では麗美陣営のナンバー2を自認する静内香奈恵が沙羅と同様に「こいつらの力なんて必要無い」と主人公たちを仲間に加えることに反対するが、同じく麗美陣営の一員である金月沙緒里は麗美がセレクターになったばかりの自分たちを守ってくれていることや仲間内での私的なバトルを禁じていることを説明し、千尋は心を動かされる。
 麗美たちと別れた主人公と華代がカードショップに顔を出すと、杏子と美雪が「夢限少女になった者同士で仲良くなった」と言う天海小春を主人公たちに引き合わせた。小春は単独行動で主人公たちに迷惑をかけたと謝罪するが、やはり華代は目の前の小春の一挙一動がセレクターだった頃とまるで違っているように感じられた。そこへ神楽の友人だと言うセレクターで漆黒のゴスロリ衣装を着た範馬光が現れ「3日後に廃校で麗美陣営と決着を付けるので仲間に加わるかどうかは別にして主人公たちにも来て欲しい」と伝えられる。
 そして、光から千尋が麗美と2人でいるのを見たと聞かされて急いで駆け付けると2人のバトルが決着し、麗美との圧倒的な力量差をはね返せないまま千尋が2敗目を喫した直後であった。千尋が麗美にバトルを挑んだ理由は麗美の願いを知りたいからであったが、麗美は「3日後に廃校で開催する集会で全てがわかる」と言い残してその場を立ち去ってしまう。

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