*&ruby(ウィクロス){WIXOSS}; -&ruby(ツイン){TWIN}; &ruby(メモリーズ){MEMORIES};- [#top]
 ホビージャパンから発売された2冊目の[[ノベライズ]]作品。著者は前作『[[WIXOSS -TWIN WING-]]』に続き円まどか、表紙および本文イラストは[[村上ゆいち]]。
- BEFORE:[[WIXOSS -TWIN WING-]]
- NEXT:[[WIXOSS Bright Heart/Blight Hope]]

**概要 [#outline]
 進学を機にWIXOSSを離れていた玉置莉咲が同級生の珠洲明日香に誘われてペア戦のパートナーを結成するまでの経緯に、莉咲が毎晩のように見る夢として[[ウムル]]と[[タウィル]]のエピソードが挿入される(このエピソードの世界観が公式サイトの[[第67回コラム>http://www.takaratomy.co.jp/products/wixoss/column/play_159018/]]で触れられているものと同一かどうかは不明)。

- [[WIXOSS -TWIN MEMORIES->http://hobbyjapan.co.jp/books/book/b217871.html]](ホビージャパン)

***&ruby(はいけいせかい){背景世界}; [#bgworld]
 本作では、これまで[[無色]]の[[フレーバーテキスト]]において断片的に語られるのみであったTCGとしてのWIXOSSの「''背景世界''」の一端が初めて明らかにされている。~
#region(この終末は幕開け―ネタバレ注意)
 この「背景世界」は文明が崩壊した後の世界で、人類は打ち捨てられた外界と隔絶された「ドーム」と呼ばれるシェルター内で暮らしている。ところが、TWIN MEMORIESのもう1人の主人公である''シャリファ''(莉咲の夢ではシャリファの視点で「背景世界」を見ている)は父が犯した業務上の失態により家族全員がドームの外に追放され、シャリファだけ家族から引き離されて「研究所」と呼ばれる施設に隔離されることになった。~
 この「研究所」では(セレクターならぬ)プレイヤーと呼ばれる少女たちが、ウィクロス因子と[[エナ]]の集合体として誕生した「[[ルリグ]]」と呼ばれる精霊のような存在とパートナーを組んで日々[[ルリグ]]同士を闘わせ、その際に生み出される膨大なエネルギーが世界の維持に費やされているらしい。~
 研究所で日夜行われているこのバトルはプレイヤーと[[ルリグ]]の双方の肉体と精神を著しく消耗させるため、限界に達した[[ルリグ]]は大量のエナを放出して消滅してしまい、[[ルリグ]]を失ったプレイヤーは「用済み」として研究所の手で“処分”されてしまう。そんな中、ごく稀にプレイヤーが戦闘中に覚醒して「バースト状態」となり、[[ルリグ]]を超進化させる現象が起きるとも言われている。

 [[ウムル]]と[[タウィル]]は研究所内で同時に形成された[[ルリグ]]だが、[[ウムル]]にはエナを放出して消滅する以前に[[ルリグ]]として形を持っていた頃の記憶を保持していると言う[[タウィル]]を含む他の[[ルリグ]]には見られない特徴があった。シャリファは[[タウィル]]、そのルームメイトのアスマは[[ウムル]]をそれぞれ割り当てられるが、やがて2人は[[ウムル]]の手引きで研究所を破壊してプレイヤー達を解放する計画を立てる。そして、初めてとなる直接対決の場で[[ウムル]]と[[タウィル]]が融合して''[[ウトゥルス>《開かれし極門 ウトゥルス》]]''となった衝撃により、研究所は閃光に包まれた。

 莉咲が見た夢はここまでだったが、その莉咲のたっての願いで明日香の手によりエピローグが書き足され、小説として刊行された。そのエピローグでは、[[ウムル]]と[[タウィル]]は再び分離して元の姿に戻っている。シャリファとアスマは九死に一生を得て生き残ったプレイヤーや研究所に“処分”(施設外へ追放)された元プレイヤー達と荒野で新たな生活を始め、ドーム内に捕われているプレイヤー達の解放を目標にレジスタンスを結成した。
#endregion

 [[《アンシエント・ウェーブ》]]の[[フレーバーテキスト]]では何者かが「槍」(恐らく[[《原槍 エナジェ》]])について知っていることに[[ウムル]]が驚いているが、本作ではこの「槍」に関するエピソードは特に見られない。

 TCGでは[[ウムル]]、[[タウィル]]の2体とも『[[selector]]』や『[[Lostorage]]』に登場する他の[[ルリグ]]とは一線を画した存在として扱われており、独自の「オリジナル(ツインメモリーズ)組」(稀に「[[WEB4コマ>WIXOSS WEBマンガ]]組」、もしくは[[レベル]]の数詞がスウェーデン語であることに由来する「北欧組」とも)を形成している。また、[[タウィル]]は[[カード名]]に「リワト」を含む[[無色]]の[[ルリグ]]が存在し、それとは別にこの2種から任意の[[ルリグタイプ]]を選択する[[無色]]・[[レベル]]0の[[《original WIXOSS》]]が登場している。

|~''ルリグタイプ''|~''色''|~''初出''|~''構築済みデッキ''|
|[[ウムル]]|[[黒]]|CENTER:[[WIXOSS limited supply set vol.1購入特典>プロモカード/イベント配布#c86]]|CENTER:[[ブラックウィル]]|
|[[タウィル]]|[[白]]|CENTER:[[フォーチュンセレクター]]|CENTER:(無し)|
|~|[[無色]]|CENTER:[[ビトレイドセレクター]]|~|
|>|>|~''特殊タイプ''(''太字''は[[レベル]]5のみ存在)|~''登場カード''|
|''ウトゥルス''&br;([[タウィル]]/[[ウムル]])|[[黒]]|CENTER:[[リアクテッドセレクター]]|CENTER:[[《開かれし極門 ウトゥルス》]]|

- 2体とも[[ルリグタイプ]]としては[[selector]]シリーズに含まれないが、[[ウムル]]の[[構築済みデッキ]]・[[ブラックウィル]]は発売時期から[[selector]]シリーズとして扱われる場合がある。~
2017年のチームバトルでは『[[Re/verse>selector infected WIXOSS -Re/verse-]]』の[[アルフォウ]]、[[サシェ]]他の[[ステアード>selector stirred WIXOSS]]組、映画『[[destructed>selector destructed WIXOSS]]』が初出の[[ハナレ]]との連合体と言う形で第3グループ(others)に分類されていた。

**書誌情報 [#biblio]
 2016年3月17日発売。2017年9月23日からはKindle、BOOK☆WALKER、楽天Koboなどの電子版も刊行されている。 ISBN 978-4-7986-1193-8~
 書籍版のみ以下の[[プロモカード]]が付属。また、[[ウィクロスマガジン]]Vol.4では本作の表紙画を使用したセパレータが付録になっている。
- PR-259 [[《ウトゥルス・チェイン》]]

**関連ページ [#link]
- [[ウムルとタウィル]]
- [[データベース]]
- [[プロモカード/書籍付録]]


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