『spread』最終話で登場した花代の本来の姿と思われる人物は、スマートフォン用ゲームアプリ『selector battle with WIXOSS』にて雲上華代(うんじょう はなよ)の名で登場していた。
(劇場版公開までは「花代=華代」とは明示されていなかった)
初心者狩りをアンフェアな行為として蛇蝎の如く嫌っており、親友が初心者狩りグループに騙されて3敗してしまった仇を討つために行動していた。
その割に遊月がるう子に初心者狩りを仕掛けようとしたときには「オラキター!」だったわけだが……。これはやはり当初の設定が固まっていなかったと考えるべきだろうか。
華代が自身のルリグであるパルテアに託した願いは「自分のことを心から愛してくれる人に出会いたい」であった。第20章では弓矢神楽が夢限少女となった瞬間を目の当たりにして主人公、狩野千尋と共にルリグの真実を知ることになったが、華代はそれでも自分を含めたセレクターの願いまでもが偽りであるとは思いたくないと言う感情から一時は「セレクターとルリグの入れ替わりを無くす」と言う結城麗美の願いに共鳴した千尋とぶつかり合う。
エピローグで語られるのは幾多のバトルの後、主人公の友人で失踪した相馬梨々花の手紙を読んで3人で「各自が自分自身や他のセレクターの願いに正面から向き合う」ことを申し合わせて単独行動を取ることにしたところまでであったが、この結論を出す前にはパルテアに対して「華代(パルテア)を心から愛してくれる人が現れるか」を問う場面が見られる。
このことから、主人公や千尋と別れて単独行動を取るようになってからの経緯は描かれなかったが、夢限少女の真実を知ってなお自身の願いを追い求めた末にセレクターの「雲上華代」からルリグの「花代」になったであろうことが推察される。
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