そのルーツは、白い部屋の少女・繭が孤独の中で生み出した空想のともだち「黒の少女・クロ」。
繭の中では「黒の少女は悪い少女、皆を不幸にするため永遠に戦い続ける」という設定が出来上がっており、クロ自身もその設定に生きる意味を見出し、幾度も「ルリグ⇔セレクター」の入れ替わりを続けてきた。
作品開始時点ではモデルの少女・浦添伊緒奈の体を得て、「より強いセレクターのルリグになる」ために戦っている。
「イオナ」としては第1期『selector infected WIXOSS』最終話にて登場。
姿を消したタマと入れ替わる形でるう子の元に現れ、そのままお話が終わるという救いのない展開で視聴者の度肝を抜いた。
第2期『selector spread WIXOSS』では「もう一人の主役」として活躍する。
当初は友人を優先してバトルを放棄するるう子が解せず、彼女を戦いに駆り立てようと扇動し、るう子もうっとおしく思いながらタマを探す手がかりとして手放すに手放せない状態が続いていた。
しかし次第にるう子の願いに感化され、第5話ではやむなく応じたバトルに本気を出せないるう子を「皆を助けたいのなら余計なものに囚われるな」と一喝、互いに心を通じ合わせたことでレベル5へのグロウに成功する。
第7・8話では片割れの「シロ」=タマとのバトル中に繭の正体を暴露。るう子の暖かさに触れた経験を糧として、タマと共に繭を白い部屋から連れ出そうとするのだが、レベル5になったタマに叩きのめされてしまう。
第10話ではウリスと入れ替わる形で元の体に戻った浦添伊緒奈と再会し、るう子と共に繭を止める決意を改めて固める。更に「元の浦添伊緒奈と同じ名前では紛らわしい」ということで新たに「ユキ」と名付けられた。
第11・12話では遂に繭と対峙するが、伊緒奈が元の体に戻った=夢限少女としての願いを放棄したことで消滅の淵に立たされる。しかしそこにタマが合流、「マユ」への融合を果たす。
夢限少女の入れ替わり設定によって、浦添伊緒奈・イオナ(ユキ)・ルリグの計3人一役というややこしい状態になったキャラクターである。
第10話ではイオナ=ユキ(声・瀬戸麻沙美)、ウリスが成り代わっている浦添伊緒奈(通称「ウリ奈」。声・釘宮理恵)、元の浦添伊緒奈(声・能登麻美子)の三人が同時に登場したため、エンドクレジットの表記にも苦労の後が見られる。
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